riezou's room 2

。。 想い 。。

 

 

2002年6月某日

各百貨店では、お中元商戦に入りました。
ワタシが働いている某百貨店も、その体勢に突入しました。
冬のお歳暮・夏のお中元と、いまだに日本に根強く残る風習でもあり、
百貨店側にしてみれば、年間通して売り上げを伸ばす絶好の機会でもあるんです。

そして毎回お客を惹きつける為のキャッチコピーなるものが、
その時々のポスター・看板等にすりこまれているわけです。

どの百貨店でも一人でも多くのお客さまを獲得しようと、様々なうたい文句を掲げています。

今年の夏の我が勤める百貨店の、キャッチコピー
各売場にその看板が配布された時、ワタシは目を見張りました。

とてもココロを打たれたのです。



人はだれかを想うことで、あたたかい気持ちになれます。

人はだれかに想われることで、元気になれます。

想い、そして想われる夏。

あの方のもとへ、ギフトで会いにいきませんか。

○○からのお中元



誰かを想うことで、あたたかい気持ちになる。。。
誰かに想われることで、元気になれる。。。

なんて当たり前で、
なんて素晴らしいことなんだろう・・・。
親、兄弟、ともだち、恋人、、、、それは誰にでも、いえることだと思います。

大好きな人を想うココロであたたかい気持ちになる、、、それって、"愛情"の原点だと思います。

でもどうしても、見失いがち。。
人は、想うことより、想われることばかり望むことが多いようです。
"ワタシを愛して欲しい、ああして欲しい、こうして欲しい、、、"ばかり。
でもね、ただその人を愛する、想うというすごく単純でいて素晴らしいコト、
見失っていませんか?

想うキモチでココロ一杯にして、まず自分自身があたたかなキモチにならないと。

そう、
でないと想われる相手は、ダイスキな人は、"元気"になんてなれません。
ワタシのダイスキな人が元気でいてくれたら、ワタシもうれしいし元気になれる。

そして、自分以外の誰かに、想われている、、、というだけで、
自分がココに生きている、という「証」でそれは【チカラ】に変わる。
もっともっと、もっとがんばれる。


この、キャッチコピーを考えた人は、なんて素晴らしい人なんだろうって思いました。
そして、これを採用したのも素晴らしい。
今日(7/29)から帰省土産の商戦に変わっていて、このキャッチコピーの看板・ポスター等はありません。
でもこの約二ヶ月間、ワタシはこの看板を時折見ては何度も何度も読み返していました。




ダイスキな人を想うキモチで、ココロをあたたかくしていたい。
いつも、どんな時でも。。


そしてそのあたためたキモチで、ダイスキな人たちが元気になってくれたら、
その想いを見えない証に変えて、その人たちにチカラを与えられるようになれたら、、、


そう、ありたいと、強く思います。。。

 

 

 

2002/07/29...りえぞう